公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会

公益社団法人 日本プラントメンテナンス協会

お問い合わせ


国家検定 機械保全技能検定

新規登録・マイページ ログイン

取組み事例の紹介

有明工業高等専門学校

学生の将来に役に立つ機械保全技能検定試験への取組み

有明工業高等専門学校
副校長
教授 明石 剛二氏

機械保全技能検定の利用実態(2021年度の受検人数):3級 機械系保全作業:40名

●その他の推奨資格:機械設計技術者試験

有明工業高等専門学校は福岡県大牟田市東萩尾町にある独立行政法人国立高等専門学校機構に所属する教育機関である。設立は1963年で、本科と専攻科から成り、学生数は合わせて約1100人である。
2016年度からは全員が創造工学科に入学し、2年まで混合学級で2年次夏休み明けから機械系や電気系などの専門6コースに別れ、後期から専門の授業が始まる。
卒業生は全国の優良企業に就職するほか、大学・大学院に進学する。また著名人も多く輩出している。

有明工業高等専門学校では学習科目に関連して取得によって学習効果が期待できる資格について単位認定を行っている。
創造工学科のメカニクスコースにおいては、電気系と比べて機械系の専門資格が少ないこともあり、学生の将来に役に立つ資格について検討を継続していた。保全技術者や整備・サービスエンジニアとして就職する学生も多い中で、機械保全技能検定(3級、2級)が在学中の学力レベルで合格可能、企業が有資格者を歓迎、設計や製造にも通じる検定内容、受検勉強が今までの総復習にできる、ということから、機会を見つけて学生に対して3級機械保全技能検定試験について紹介を行うことにした。

学校として最も大切なのは、単なる資格取得を目標とするのではなく、資格取得を目指すことで日頃の学習成果の向上を図り、産業界において即戦力となる技術者を育成することである。
そこで学生が技能検定試験の受検対策を自主的に取り組むことで自分のキャリア形成に気づかせ、希望進路の実現への努力を継続する支援の一環として、受検を希望する学生に対して受検のサポートをすることにした。

受検に対するサポートは、有志教員が放課後に受検希望の学生に対して、過去問の解説や出題の分析を行うことで実施した。特に実技試験対策としては、実習工場での現物学習に力を入れ、機械要素設計や機械工作法の復習と要点整理も兼ねることにした。

その結果、平成17年度に3年~5年生合わせて約30名が合格した。そして平成18年には4、5年生約50名合格した。その結果を受けて、有明高専では機械保全技能検定の3級機械系保全作業、3級電気系保全作業を単位認定対象とすることになった。また、翌年も約50名が合格した。

学生の受検動機はさまざまであるが、例えばロボコン部に所属していた女子学生は、部活での技能向上を目指して3年生で受検・合格したが、日頃の学習にも自信を得て、その後の機械設計の科目ではトップの成績を維持した成果もある。
このような実績も踏まえて、有明高専では、機構本部や産業界の動向と協調を取りながらも今後はさまざまな課外・自己啓発活動を通じた教育を進展させる方針である。

※本記事は2021年10月掲載時の情報です。

取組み事例一覧

企業事例
学校事例

工業高等学校など

高等専門学校

大学

職業訓練校

その他事例
合格者の声

学生の将来に役に立つ機械保全技能検定試験への取組み

有明工業高等専門学校
副校長
教授 明石 剛二氏

機械保全技能検定の利用実態(2021年度の受検人数):3級 機械系保全作業:40名

●その他の推奨資格:機械設計技術者試験

有明工業高等専門学校は福岡県大牟田市東萩尾町にある独立行政法人国立高等専門学校機構に所属する教育機関である。設立は1963年で、本科と専攻科から成り、学生数は合わせて約1100人である。
2016年度からは全員が創造工学科に入学し、2年まで混合学級で2年次夏休み明けから機械系や電気系などの専門6コースに別れ、後期から専門の授業が始まる。
卒業生は全国の優良企業に就職するほか、大学・大学院に進学する。また著名人も多く輩出している。

有明工業高等専門学校では学習科目に関連して取得によって学習効果が期待できる資格について単位認定を行っている。
創造工学科のメカニクスコースにおいては、電気系と比べて機械系の専門資格が少ないこともあり、学生の将来に役に立つ資格について検討を継続していた。保全技術者や整備・サービスエンジニアとして就職する学生も多い中で、機械保全技能検定(3級、2級)が在学中の学力レベルで合格可能、企業が有資格者を歓迎、設計や製造にも通じる検定内容、受検勉強が今までの総復習にできる、ということから、機会を見つけて学生に対して3級機械保全技能検定試験について紹介を行うことにした。

学校として最も大切なのは、単なる資格取得を目標とするのではなく、資格取得を目指すことで日頃の学習成果の向上を図り、産業界において即戦力となる技術者を育成することである。
そこで学生が技能検定試験の受検対策を自主的に取り組むことで自分のキャリア形成に気づかせ、希望進路の実現への努力を継続する支援の一環として、受検を希望する学生に対して受検のサポートをすることにした。

受検に対するサポートは、有志教員が放課後に受検希望の学生に対して、過去問の解説や出題の分析を行うことで実施した。特に実技試験対策としては、実習工場での現物学習に力を入れ、機械要素設計や機械工作法の復習と要点整理も兼ねることにした。

その結果、平成17年度に3年~5年生合わせて約30名が合格した。そして平成18年には4、5年生約50名合格した。その結果を受けて、有明高専では機械保全技能検定の3級機械系保全作業、3級電気系保全作業を単位認定対象とすることになった。また、翌年も約50名が合格した。

学生の受検動機はさまざまであるが、例えばロボコン部に所属していた女子学生は、部活での技能向上を目指して3年生で受検・合格したが、日頃の学習にも自信を得て、その後の機械設計の科目ではトップの成績を維持した成果もある。
このような実績も踏まえて、有明高専では、機構本部や産業界の動向と協調を取りながらも今後はさまざまな課外・自己啓発活動を通じた教育を進展させる方針である。

作業の様子
実習風景

※本記事は2021年10月掲載時の情報です。

取組み事例一覧

企業事例
学校事例

工業高等学校など

高等専門学校

大学

職業訓練校

その他事例
合格者の声

TOP